仁和寺の二王門を出ると、きぬかけの道である。この道を東に辿ると龍安寺を超え、堂本印象美術館、立命館大学を通り、金閣寺へと続くのだが……



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仁和寺の東隣にある蓮華寺に立ち寄り、五智如来石仏の前のベンチに腰を掛け、一休みをさせてもらった。

きぬかけの道を東の龍安寺へと行くか、嵐電北野線の「妙心寺」の駅を越えて、妙心寺に行くかを、ここに坐って暫く考えていた。



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ここ蓮華寺には、日本映画全盛時代に活躍した二人が眠っている墓所がある。

一人は、東映の大御所といわれた片岡千恵蔵。戦前戦後と活躍した時代劇スターである。時代劇だけでなく現代劇にも代表作はあるのだが、

東映の正月映画では、もう一人の大御所、市川歌右衛門や中村錦之助、大川橋蔵などと共に、主役をはっていたのを思い出すのである。



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そしてもう一人は、映画監督の伊藤大輔である。戦前に時代劇を撮った監督として活躍した人で、

戦後は、監督よりも脚本家とし名を残している。最後の監督作品は、昭和45年(1970)に中村錦之助、三船敏郎による「幕末」という映画である。

<#ffffff'style='font-size:15px;color:#000000;padding-top:0px;padding-left:0px;padding-right:100px;padding-bottom:0px'`いずれにしても、大正から昭和にかけて映画に係わった二人の人物がここに眠っていることは、不思議な縁とでも云うべきであろうか。