寶樹寺の斜め向いに、一際目に付く「瀧尾神社」がある。



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瀧尾神社の創建、由緒は定かではないが、天正14年(1586)の10月に、豊臣秀吉が方広寺大仏殿を建立する際に、この地に移ったと伝えられ、爾来、泉涌寺の僧が守るところになったと云う。



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瀧尾神社は、大丸の創始者である下村彦右衛門が厚く崇敬し、天文3年(1738)以降、数度に亙り、社殿の改修を行なっている。

現在の社殿も、下村家の援助により、天保11年(1840)に造営されている。



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本殿は「北山貴船奥院御社」旧殿を移築し一部を改装したもので、その前に幣殿・拝所・東西廊が並び、これらの建物が屋根を錯綜させながら、変化に富んだ趣となっている。

また各社殿には華美な彫刻装飾が施され、特に拝殿の天井に彫られた龍は圧巻である。



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本殿の東側には、末社である「三嶋神社」がある。

祭神に、『大山祗大神(おをやまづみのおをかみ)』『天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)』『木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)』を祀り、「子さずけ・安産」の神として知られている。

平成6年(1994)と15年(2003)には、秋篠宮殿下がここを参拝されている。


                              参照:【瀧尾神社の駒札】より