大雄宝殿から東側にある堂宇(売茶堂~聯燈堂~鐘楼~伽藍堂)を巡る。 |
『本殿(大雄宝殿』 |

萬福寺の本堂で大雄宝殿とも呼ばれ、天王殿の後方に位置する。 |
寛文8年(1668)の建立で、単層入母屋造である。一重の裳階(もこし)が付いている為に、一見2階建てのように見えるが平屋の建物である。 |
内陣に本尊の釈迦三尊像(釈迦と脇侍に、阿難と迦葉)、左右に十六羅漢像を安置する。 |
上層「大雄寶殿」の額は隠元書、下層「萬徳尊」の額は木庵書、本堂内部須弥壇の上「真空」の額は明治天皇の御宸筆になるものである。 |
『火付宝珠』 |

大雄宝殿の大棟中央に火付宝珠があるのだが、これが何をするものかよく分からない。 |
火付と云うからには、線香や蝋燭を立てるものなのか、禅宗でどのように使うのかが分からない。 |
『窟門』 |

売茶堂へと続く窟門である。こんな門構えにも中国風がよく表われている。 |
『売茶堂(まいさどう)』 |

窟門内にあるお堂が売茶堂。煎茶道の祖・売茶翁(法名を月海元昭禅師、還俗して高遊外と称す)を祀る。 |
『聯燈堂』 |

貞享4年(1687)に建立され、寛政元年(1789)の再建になる。観世音菩薩を本尊とし、単層入母屋造の本瓦葺の建物である。 |
『鐘楼』 |

重層入母屋造本瓦葺で、寛文8年(1668)の建立である。階上に梵鐘があり、巡照板を朝夕に打ち戒めの句 |
謹曰大衆(謹んで大衆に曰す) |
生死事大(生死は事大にして) |
無常迅速(無常は迅速なり) |
各宜醒覚(各々宜しく醒覚すべし) |
慎勿放逸(謹んで放逸する事勿れ) |
を声高に唱える。 |
『伽藍堂』 |

禅悦堂ともいい、関聖大帝菩薩(三国志の関羽将軍)を祀る、単層入母屋本瓦葺の建物で、寛文9年(1669)の建立になる。 |
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