萬福寺の堂塔伽藍は、天王殿・本堂(大雄宝殿)・法塔を一直線上に置き、左右に東西の方丈、斎堂と禅堂、伽藍堂と祖師堂、鐘楼と相対して置かれている。 |
天王殿から右に順次に巡ってみよう。 |
『天王殿』 |
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三門を入って真直ぐ進むと、石段の上に建っていて、石階を登り天王殿に参る。 |
寛文8年(1668)の建立で、一重入母屋造で、本堂の前に堂を置くのは如何にも中国風であり、日本の他の寺院では見ることは出来ない。 |
『布袋像』 |
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天王殿の中央、須弥壇上に弥勒菩薩の化身とされる布袋の坐像が安置されている。 |
釈迦滅後、五十六億七十万年後に、この世に現われ釈迦の救済に洩れた衆生を救う使命を帯びた弥勒菩薩であるが、 |
萬福寺の菩薩は、日本でよく見られる弥勒菩薩像とはかけ離れ、あの七福神にみる布袋様のように、太鼓腹の布袋像として安置されている。 |
布袋和尚は中国の実在の僧がモデルとも云われているが、こんな所にも中国風が良く出ている。 |
その両側には、護国安民の守護神である、四天王時国増長広目多門毘沙門が祀られている。 |
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