方生池の東にある、萬福寺の三門である。



『三門』
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三間三戸の重層の楼門造で、延宝6年(1678)の建築で、柱は総て円柱を用いた石製太鼓形の盤の上に立っている。

正面には隠元禅師の筆になる「萬福寺」の横額が懸かっている。



『禁牌石』
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「不許葷酒入山門」と刻まれた、禁牌石が建っている。
この石は、この門をくぐると現世と離脱をし、修行僧としての自覚を持ち、禅に励めとの教えと云われる。

自分なんかはとても無理で、酒を飲む人はこの門を入るべからず(意味が随分と違うが)で、酒なくて何でこの世が浮世かな、という自分なんかは、とてもこの門をくぐることは出来ないのだが、今回は特別に通して頂こうと思う。

この瞬間だけは酒を飲まないと、心に決めるのである。



『通霄路と白雲関』
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その三門の左右にある小さな門を窟門といい、右を通霄路(つうしょうろ)、左を白雲関(はくうんかん)と云う。

酒に未練があるものは、この左右の窟門からひっそりと山内に入って行くのであろうかとも思うのだが、この小さなな門も又、修行僧への心構えを教える門なのであろうか。