本殿に参る前に身を清めるのだが、この上賀茂神社の手水舎は神の水を汲み上げている。


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この手水舎の水は「賀茂別雷大神」がご降臨された神山(こうやま)のくぐり水を汲み上げて使用しているという、由緒ある水である。


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下鴨神社は、「玉依媛命」(たまよりひめのみこと)が瀬見の小川の上流から流れてきた、丹塗りの矢がほとにささり、「賀茂別雷神」を生んだといい、正式な名を「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)と云うのだが、

上賀茂では、上賀茂神社の北2Kmの神山(こうやま)が「賀茂別雷神」が降臨した処とされ、その昔より、この地は神聖化され誰も足を踏み入れることが出来ない地であったと云い、

この地を祀るために上賀茂神社が創建されたとも云われている。

その山の湧水がこの手水舎にも流れており、ここで身を清めることは、神山の神水で身を清めることに通じるという有難い手水舎なのである。