ならの小川を越えると、上賀茂神社である。上賀茂神社にも2棟の国宝と34の重要文化財があるので、まずは主な重要文化財を見てみよう。

ここの重要文化財も、その殆んどが寛永5年(1628)に造替されたものである。


『外幣殿』
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一の鳥居をくぐると直ぐにあるのが、この建物「外幣殿」である。別名、御所殿ともいい、法皇、上皇の御幸や摂政、関白の賀茂詣の際の著至殿となる。



『神馬舎』
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神馬舎という建物で、神社というと神の馬がいて、その馬は白馬であり、ここに繋がれていたのであろう事が、想像に難くない。



『楽屋』
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一の鳥居をくぐり、左右に芝生の広い境内を抜けると、二の鳥居となる。その鳥居をくぐると、楽屋という建物がある。

神仏習合時代、供僧方の用いたもので、一切経楽屋とも云うとある。



『土屋』
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往古より、神主以下社司の著至殿で、現在は祓所として用いられている。



『舞殿』
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古くから勅使御拝の殿舎であり、この建物は文久3年(1863)の造替になるものである。別名を橋殿とも云う。



『幣殿』
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別名を祈祷殿とも云い、現在は御祈祷の控室として使用されている。



『川尾社』
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上賀茂神社の末社であり、祭神に罔象女神(みずはのめがみ)を祀り、後ろを流れる、御物忌川を守っている神である。



『須波神社』
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上賀茂神社の摂社であり、祭神に、阿須波神を祀る。



『片岡橋』
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御物忌川に架かる屋根付の橋で、桁梁ともに1間というこじんまりした橋であるが、唐破風、桧皮葺の重厚な構えとなっている。