三門の西、禅堂の南側にあるのが『東司』、禅宗式の雪隠である。


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東福寺の東司は室町時代に建てられた、現存するもので日本最大最古のものであり、明治35年(1902)6月31日に重要文化財に指定されている。


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建物は、桁行七間(35m)、梁間四間(14m)、一重切妻造の建造物で、化粧屋根裏の廂、鏡天井、正背面の切妻飾りは身舎(もや)が二重虹梁大瓶束となっていて、古い禅宗様を現している。

内部は中央通路を挟んで両側に円筒の壷が埋まっている。

多くの僧が一同に用を足すということは、現代の人間にはとても耐えられないと思うのだが、禅宗では用便も修行の一つであったようである。


                 参照:【東福寺webページ 境内案内】より