清水寺といえば誰もがすぐに思い浮かべるのが、「清水の舞台」。

清水の舞台から飛び降りる気になってという台詞にもあるように、あまりにも有名な処で京を代表する観光名所である。


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清水寺は延暦3年(784)に大和国高市郡の延鎮上人が木津川上流の観音堂を東山に移したものを、

坂上田村麻呂が深く帰依して、八坂の邸宅を堂舎に改め、北観音堂と号したのが起源と云われている。

桓武天皇の大同元年(806)に、長岡京の紫宸殿を移し本堂として、音羽山清水寺と改めた。

寺域は東山の中腹、風景絶佳の地を占め、東山を、というより京を代表する寺社の一つである。


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本堂は寛永10年(1633)徳川家光によって再建されたもので、左右に裳階(もこし:軒下壁面に付いた庇状の構造物)をつけ、前方に両翼を出して廂および舞台がこれに付属した、桧皮葺・寄棟造りの建物である。

主殿と礼堂とその前面の楽舎とからなり、その東西両翼の間がいわゆる「清水の舞台」である。

舞台の下は巨大な柱で支えられ、釘ひとつ使わずに組み上げられている。

何かを決心して事を行う時に、
「清水の舞台から飛び降りる」気でという表現があるが、この舞台から飛んだ人は何人かいるらしい。

よくもまあ、こんな高い所から飛ぶことが出来るものだと感心もし、呆れもし、本当に飛んだ人は飛んだ後どうなったのであろうか。
心配をするところではあるが……


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清水の舞台前面は、紅葉と新緑が見所であり、垢離堂がある辺りを見下ろしての眺望は素晴らしいものがある。

調度、新しい緑が息吹始め、一面の緑が初夏を感じさせるかのように、深い緑に覆われていたのである。