清水寺の仁王門をくぐり、鐘楼を横に見て階段を上ると、随求堂がある。


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塔頭慈心院の本堂で、江戸中期の享保3年(1718)の再建になるものである。

本尊は随求菩薩で、衆生の求めにすぐ随って、願いを叶えてくれるという大功徳を持つ菩薩さまである。

そんな母のような慈悲を持つ菩薩に、皆は何を願っているのであろうか。

またここには「胎内めぐり」というのがあり、随求堂・堂下の真っ暗な中を、生まれる前の母の胎内を感じ、数珠を頼りに巡り、その中で一点の光明を見出す時に、新しい自分を見つけ出すことが出来るとも云われている。

ここではないが、信貴山にあるお寺で胎内めぐりをしたことがあるが、一寸先は暗などではなく、漆黒の暗で、目と鼻の先も見えず壁伝いに歩き、一点の光明を見た時にはほっとしたものである。

清水寺で時間が許すなら、一度、胎内をめぐってみてはどうだろうか。