碑文:前(南)「凡神国一世無窮之玄妙者/不可敢而窺知/雖学漢土三代周孔之聖経/革命之国風深可加思慮也/凡国学所要雖欲論渉古今究天人/其自非和魂漢才/不能闞其閫奥矣」
読み下しは、
『凡(おおよ)そ神国一世無窮(むきゅう:限りないこと、永遠)の玄妙(げんみょう:奥深く微妙)なる者は/敢(あえ)て窺(うかが)い知る可(べ)からず/漢土三代周孔の聖経を学ぶと雖(いえど)も/革命の国風は深く思慮を加う可き也。
凡そ国学の要とする所論(しょろん:論じている事柄)古今に渉り(昔から現在に至るまで)天人を究めんと欲すと雖も/其の和魂漢才(わこんかんさい)に非ざるよりは/その閫奥(こんおう:奥深くにある真理や極意)を闞(うかが)うこと能わず。』
北野天満宮の境内に建つこの碑は「菅家遺誡」から「和魂漢才」の語を含む二章を記したものであり、駒札には、
『「菅家遺誡」の中の和魂漢才に関する二章を記したもので、菅公の御精神を周知せしめるために、嘉永元年に座田維貞が東坊城総長に揮毫を請うて建碑したものである。』
出典:【和魂漢才碑の駒札】より
菅家遺誡(かんけいかい)は、室町時代に菅原道真の名を借りて書かれた偽書で、全2巻33条からなるもので、公家が守るべき規範や行動原則(神事・田猟・武備・刑罰・冠婚葬祭など)が書かれており、公家社会の規範となった。
和魂漢才(わこんかんさい)とは、「和魂」(日本古来の精神や道徳、物の見方)と、「漢才」(中国(漢)の優れた学問や技術や知識)の両者を調和させ役立てるという考え方。
平安時代中期に成立し、政治を行う上で中国の知識(漢才)が必須とされていたが、それに溺れることなく、日本独自の感性(和魂=大和魂(やまとだましい)を大切にすべきであるという考え方。
所在地:京都市上京区御前通今出川上る馬喰町
京都駅から
▼「B2」乗り場から50系統で、『北野天満宮前』下車(所要35分)
北野天満宮境内


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