『茶わん虫のうた』(大正10年(1921)劇中歌)
作詞・作曲:石黒 ひで

鹿児島である。
01九州新幹線mid
鹿児島にはこんな歌がある。
茶わん虫のうた
1番
「うんだもこら いけなもんな あたいがどんの 茶わんなんだ 日に日に三度も 洗るもんせば きれいなもんごわんさー 茶わんにひっちた 虫じゃろかい 目籠など蹴歩く 虫じゃろかい まこてげんねこっじゃ わっはっは」
2番
「うんだもこら いけなもんな あたいがどんの 嫁じょなんだ 日に日に三度も つけもんせば きれいなもんごわんさー 顔にひっちた けしょじゃろかい 化粧にひっちた 顔じゃろかい まこてげんねこっじゃ わっはっは」
3番
「うんだもこら いけなもんな あたいげんどん むひこぉなんだ 日に日にろっども くろもんせぇば たまげたもんごわんさー あたいがちかたが すねたろかい あてごた茶わんが こめたろかい まこてげんねこっじゃ わっはっは」

02鹿児島中央mid
「茶わんむしの歌」という歌だが、鹿児島弁で歌われていて、何を歌っているのか全く分からない。
当然のことだが、鹿児島県民はみんな歌えるし理解することが出来る。
一部に、鹿児島弁がよそ者には全く分からない、話せない方言になったのは、徳川の世となり薩摩に入った徳川の隠密を見破るために、あえて分かりにくい言葉にしたということが、まことしやかに云われているのだが・・・

03桜島mid
調べてみると、大正10年(1921)霧島の宮内小学校の石黒ひで先生が、学芸会の「行きくれし旅の子」の劇中歌として作詞・作曲したもので、吹雪の森から春の野山に出た少女らが、茶店に寄り「茶碗蒸し」を注文するが、これを知らない店主が「茶わん虫」と勘違いをし、「あらよー。茶わんむしごわすか」と言い、歌い出したのここの「茶わんむしの歌」の原形である。
戦後に、鹿児島の民謡の発掘・収集・普及活動に尽力した久保けんお先生が採譜し、鹿児島県民謡として今に残っているのである。