『二十四の瞳』(昭和40年(1985)発売)
作詞:丘 至夫、作曲:戸塚 三博、歌:二代目 コロンビア・ローズ
二十四の瞳を歌った唄があったとは、知らなかった。

01内海mid
「二十四の瞳」の舞台どこかと問うと、殆どの人が小豆島と答える。
しかし壷井栄さんは、この小説の中では小豆島とは一言も書いていないのである。
物語の書き出しで、
「昭和三年四月四日、農村漁村の名が全部あてはまるような、瀬戸内海べりの一寒村へ、若い女の先生が赴任してきた。
百戸あまりの小さなその村は、入り江の海を湖のような形にみせる役をしている細長い岬の、そのとっぱなにあったので、対岸の町や村へゆくには小舟で渡ったり、うねうねとまがりながらつづく岬の山道をてくてく歩いたりせねばならない。
交通がすごくふべんなので、小学校の生徒は四年までが村の分教場にゆき、五年になってはじめて、片道五キロの本村の小学校へかようのである。」
とあるように、「瀬戸内海べりの一寒村」としか書かれていなのである。
その後も、この寒村の名は出てこない。

02木下監督mid
では何故「二十四の瞳」の舞台が小豆島と云われるようになったのかと云うと、それは昭和29年(1954)に松竹で、木下恵介監督、高峰秀子主演で撮られた映画の影響が大きいのである。
壷井栄が「瀬戸内海べりの一寒村」としか書かなかった舞台を、木下恵介が壷井栄の故郷が小豆島だったことから、一寒村を小豆島と設定し、ロケも小豆島で行ったことで、「二十四の瞳」の舞台は小豆島だというイメージが定着したのだという。

03映画mid
「二十四の瞳」は、映画化2回、テレビドラマ8回、テレビアニメ1回と計11回も映像化されており、大石先生を演じた女優の名で年代が分かってしまうのである。
映画は、
昭和29年(1954)高峰秀子主演、木下恵介監督、松竹映画で公開。
昭和62年(1987)田中裕子主演、朝間義隆監督で、リメイクされた。
テレビドラマは、
昭和39年(1964)香川京子主演、木下恭三演出、テレビ東京で放送。
昭和42年(1967)亀井光代主演、久松静児演出、テレビ朝日で放送。
昭和49年(1974)杉田景子主演、佐藤和哉演出、NHKで放送。
昭和51年(1976)杉田景子主演、佐藤和哉演出、NHKで放送。(第二部)
昭和54年(1979)島かおり主演、TBSで放送。
平成17年(2005)黒木 瞳主演、大原 誠演出、日本テレビで放送。
平成25年(2013)松下奈緒主演、田村直巳演出、テレビ朝日で放送。
令和 4年(2022)土村 芳主演、吉田康弘演出、NHKBSで放送。
テレビアニメは、
昭和55年(1980)フジテレビで放送。
このなかで秀作はなんといっても高峰秀子の大石先生である。
映画の公開は昭和29年なのだが、繰返し放送されているので見た人は多く、この映画で二十四の瞳の舞台は小豆島だとなったのである。
自分的には、この映画と最近NHKBSで放送された土村芳(つちむらかほ)の大石先生が推しである。

ここからは、小豆島町田浦にある「「二十四の瞳映画村」を訪ねてみようと思う。