岡山からは中国山脈を横切る「伯備線」の特急「やくも5号」に乗り、倉敷から伯備線に入り、一路列車は山陰を目指す。
伯備線は、岡山の倉敷から米子の伯耆大山を走る鉄道で、山陽と山陰を結ぶ幹線鉄道である。
岡山から山陽本線で倉敷まで、倉敷から大きく右に曲がり伯備線に入り、新郷までは高梁川(たかはしがわ)、上石見から伯耆大山までは日野川に沿って走って行く。
伯耆大山から山陰本線に入り出雲市までを走るのが特急列車「やくも」である。
今では少なくなった寝台特急「サンライズ出雲」が東京から伯備線を経由して出雲市まで運行されている。
列車は高梁川に沿って、「備中高梁」「新見」を過ぎ、備中(岡山)から伯耆(島根)の県境を越え、「新郷駅(にいざと)」の駅を通過する頃に、「次のトンネル(谷田峠トンネル)を抜けると分水嶺となり、川の流れが逆になります」との車内放送があり、川の流れを見ると今まで、列車の進行方向と逆に流れていた川が、ここを境に、列車の進行方向に流れており、分水嶺が体感できる瞬間であった。
伯備線の終わりの「伯耆大山」の一つ手前の「岸本」を過ぎると、右側に大山の姿が見え車内案内をしてくれる。
伯耆富士と呼ばれ、山陰地方の霊峰である。残念ながら頂上付近に雲が懸かり、その美しい姿を見ることが出来なかった。
「伯耆大山」から山陰線となり、「米子」「松江」と通過して「出雲」へと到着する。
特急列車「やくも」は出雲が終点である。
出雲市は、島根県の東にあり日本海に面し、市内には宍道湖がある。
北は島根半島、南は中国山地に囲まれ中央部は、宍道湖に注ぐ斐伊川(ひいかわ)と、日本海に注ぐ神戸川(かんどがわ)により出来た出雲平野が広がっている。
また出雲大社、須佐神社、西谷墳墓群、荒神谷遺跡など数多くの歴史遺産に恵まれており、古事記や日本書紀、出雲国土記にある神話ゆかりの地が残り、神話の国としても知られている。
ヤマタノオロチ伝説や国譲り・国引き伝説など有名な話が今に伝えられている。



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