関西のご当地そんぐも、余すところあと奈良と和歌山となった。
大阪から奈良には、近鉄電車の奈良線が便利である。
奈良線は大阪の布施から奈良までの路線なのだが、難波から難波線(難波~上本町)・大阪線(上本町~布施)を通り、奈良までの直通電車が走っているので、難波から奈良までが奈良線と思われるのだが、奈良線の始発は布施なのである。
奈良線は、大正3年(1914)に大阪上本町と奈良を結ぶ路線として開業され、その時に大阪枚岡市の孔舎衛坂駅(くさえざかえき)と奈良生駒駅との間、生駒山の中腹にトンネルを掘り、大阪と奈良を直線適に結ぶのである。
さらに輸送力拡大のために、昭和39年(1964)大阪石切駅と奈良生駒駅の間に、新生駒トンネルを通したことで、更に利便性が増すことになる。
さらに平成21年(2009)には、阪神dんしゃが近鉄難波まで乗り入れることになり、神戸三宮から奈良まで乗り換えることなく行くことが出来るようになった。
大阪と奈良を結ぶ鉄道は、近鉄奈良線の他にJR西日本の関西本線(大和路線)と片町線(学研都市線)があるのだが・・・
関西本線は、大阪のJR難波から奈良、亀山を経て名古屋に至る路線である。
そのうち、難波から加茂までを大和路線という愛称で呼ばれ、大阪から奈良への路線となっているのだが、近鉄奈良駅が奈良市の中心部に近いのに較べ、JR奈良駅は中心部より離れた所に位置している(大仏殿まで徒歩で、近鉄からは18分、JRからだと36分もかかる)ことや、大阪と奈良を、近鉄は生駒山をトンネルで抜け直線的に結んでいるのに対して、JRは大和川に沿うように南側に生駒山を迂回するルートとなっていること(近鉄の快速急行で36分、JRの大和路快速で43分)などから、近鉄のほうが優位になっている。
片町線(学研都市線)は、大阪の京橋から京都の木津に至る路線で、木津で乗り換え平城山を経て奈良(8分)となる。
京橋から生駒山の北端を廻り、大阪の北河内(放出-四条畷-長尾)を通り、京都府の田辺地区や関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を経由して木津に至る路線(快速で55分)である。
この路線は、奈良までの直通電車は運航しておらず、必ず木津で乗り換えになることや、木津までの電車が1時間に1本と少なく、大阪市内からこの路線を利用する人はいない。
路線名の片町線は、元々は片町駅が始発で次が京橋だったのだが、平成9年(1997)に東西線が開通し地下路線となったために、地上の片町駅が廃止され大坂城北詰駅となり、京橋駅が始点駅となる。
片町の駅は廃止されたが路線名は片町線のまま残るのだが、愛称である学研都市線で呼ばれることが多くなっている。
ちなみに、京都から奈良には、京都駅から近鉄京都線で一気に近鉄奈良駅まで向かうことが出来る。
京都線は京都駅から大和西大寺までの路線なのだが、特急電車が奈良まで直通運転をしており、最速で35分で到着する。
ここもJR奈良線が京都駅からJR奈良まで運航しているのだが、利便性では近鉄に圧倒されていたのだが、近年は複線化区間を増やし、近鉄に追いつこうとしている。(みやこ路快速で44分)
この路線は京都から木津までの間であり、奈良線との名がつくが、奈良は走っていないのである。
木津から奈良までは関西本線を走しっているのである。







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