大阪市中央公会堂から西に大江橋が見えてくる。
ここまで来ると御堂筋である。御堂筋を挟んで中之島に二つの建物がある。
この二つの建物にはいずれも。京阪電車本線・大阪メトロで「淀屋橋」1番出口から北に、徒歩2分、または京阪中之島線で「大江橋」6番出口から徒歩1~2分である。

御堂筋の東側にあるのが4代目の「大阪市役所」である。
大阪市役所は、明治32年(1899)に大阪市西区江之子島に木造2階建ての仮庁舎として始まる。
2代目の庁舎は、北区堂島浜通(北区堂島3丁目)に木像2階建ての仮庁舎を建て、明治45年(1912)に移転している。
01NTT堂島mid
現在その跡地には、「NTTテレパーク堂島」が建っている。
3代目庁舎は中之島の現在地に、大正10年(1921)に竣工する。
それまでの木造の建物から、高さ58mで当時は市内最高の高さで、ルネッサンス風の塔が象徴的な、鉄筋5階建てのモダンな建物が建てられた。

02淀屋橋mid
3代目庁舎が手狭になり、昭和39年(1964)に新庁舎建設の計画が持ち上がったのだが、調度、3代庁舎と中之島図書館との間にあった豊国神社が大坂城曲輪に移された跡地に別館が建てられたことにより、新庁舎建設計画は取りやめとなった。
その後、耐震性などで新庁舎計画が検討され、3代目庁舎と別館を解体し新庁舎を建設することに決定される。
3代目庁舎は保存運動もあったのだが解体されることとなり、昭和57年(1982)に別館跡地に新庁舎1期部分が、昭和61年(1986)に3代目庁舎跡に2期部分が建てられたのである。
建物は、高さ50.5mの地上8階・地下4階、鉄骨鉄筋コンクリート造で、花崗石張り外観、銅板葺き緑青仕上げの屋根となっている。

03御堂筋mid
梅田から御堂筋を南に歩くと、堂島川に架かる大江橋がある。
この橋を渡ると中之島で、御堂筋の西側にあるのが「日本銀行大阪支店」である。
御堂筋を挟みその向い側(東側)にあるのが「大阪市役所」である。
江戸時代の中之島は、徳川幕府の大名各藩の蔵屋敷があった所で、日本銀行のある辺りは、水戸藩や島原藩の蔵屋敷が建っていた。
日本銀行は明治15年(1882)10月に設立されるが、その69日後の12月に、旧東区今橋5丁目(現、中央区今橋4丁目)に大阪支店が開設されている。

04大阪倶楽部mid
今こ、こには大阪倶楽部の建物が建っている。
その後、旧東区大川町に移転するが、手狭となり明治36年(1903)に、現在地の中之島へと移るのである。
この時に辰野金吾の設計により建てられたのが、現在の日本銀行大阪支店の旧館である。

05旧館(1)mid 06旧館(2)mid
中之島にある現在の建物は、旧館の老朽化が進み取り壊されることになっていたが、保存運動が起こり、建築当時のままで残す形で、昭和55~57年(1980~82)にかけて改修工事と新館建設が行われ、旧館の御堂筋から見える東・北・南側の外壁、中央のドーム型屋根とその両側の三角屋根は当時の姿を残している。
旧館の西側に建てられた新館は、屋根や窓枠には旧館と同じ銅板を用い、正面入り口に反射ガラスを取り付け、旧館のドーム型屋根が映える工夫がなされている。