ご当地そんぐは、
『兄弟船』(昭和57年(1982)発売)
作詞:星野 哲郎、作曲:船村 徹、歌:鳥羽 一郎
伊勢神宮に詣で、さらに足を伸ばすと鳥羽である。
鳥羽も伊勢と同様に、JRと近畿日本鉄道(近鉄)の駅が隣り合わせにあるのだが、大阪方面からだと、JRはどうしても名古屋まわりとなってしまう。
名古屋から四日市~亀山~津を経由して、参宮線の終点「鳥羽」という経路になる。
関西本線で、奈良~木津を通り「亀山」で乗り換えという方法もあるのだが、どちらが便利で早いのか考えたこともない。
というのも、大阪方面からは近鉄を利用するのが便利で運賃も安いからである。
難波から布施で大阪線に入り、河内国分~大和高田を通り「大和八木」(京都からはここで乗り換え、直通電車もある)経由で、伊勢中川~伊勢市、「鳥羽」と乗り換えなしで行くことが出来るのである。
鳥羽駅の近辺には、鳥羽水族館やミキモト真珠島がある。
鳥羽水族館は鳥羽駅から徒歩10分ほどの所にあり、海岸通りでピンクとブルーのひときわ目立つ建物である。
昭和30年(1955)に日本で26番目の水族館として、専属の職員が5名で「手作りの水族館」とのふれこみで開館をする。
昭和31年(1956)に株式会社鳥羽水族館となり、順次発展をとげ、現在は国内では最大の、海や川の生物1,200種が飼育・展示されている。
関内は12の展示ゾーンがあり、珊瑚の海でダイビング気分に浸れる「コーラルリーフダイビング」や切り立った断崖に大波が打ち寄せる「海獣の王国」、アマゾンの一日を体験する「ジャングルワールド」、アシカショウが見られる「パフォーマンススタジアム」などがあり、関内には順路がなく好きなところを自由に見ることが出来るようになっている。
鳥羽の海岸通りからパールブリッジを渡ると「ミキモト真珠島」である。
鳥羽湾に浮かぶこの島は、明治26年(1893)、御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島で、昭和26年(1951)に御木本真珠ケ島として開島する。
島内には、幸吉生誕100年を記念して建てられた「御木本幸吉記念館」「真珠博物館」などあり、昭和45年(1970)パールブリッジが架けられ、翌年に「ミキモト真珠島」に改称されている。
真珠博物館では、古代からの真珠文化の紹介、真珠の美術工芸品の展示や真珠の核入れ実演があり、また白い磯着姿の海女の潜水実演などを見学することが出来る。
鳥羽湾には定期船が通う4つの島が点在している。
坂手島(さかてじま:佐田浜港から8分)
鳥羽と目と鼻の先にある島で、ここから見る鳥羽の夜景が素晴らしい。
海の幸も豊富で、5月には島の中央部の池にアヤメが咲き誇る。
答志島(とうしじま:佐田浜港から桃取まで15分、和具まで25分、答志まで35)
知多半島のほうに細長くのびた鳥羽湾最大の島で、西の端に桃取、東の端に和具と答志の集落があり、鳥羽城を根城にした水軍の将で、豊臣秀吉に仕え非業の死をとげる九鬼嘉隆ゆかりの史跡が残る。
秋には鯛網観光が行われ観光客で賑わう。
菅島(すがしま:佐田浜港から20分)
鳥羽の沖合3kmにあり、海女の多いことで知られる。
しろんご浜では、海女の祭り「しろんご祭」が行われ、この火は白い磯着に身を包んだ海女がそろう。
また明治6年にできた日本最古の灯台である「菅島灯台」がある。
神島(かみしま:佐田浜港から45分)
鳥羽からかなたに見える三角形の島で、愛知県の伊良湖岬のほうが近い。
三島由紀夫の「潮騒」の舞台として有名で、小説に登場する「神島灯台」「監的哨跡」や元旦に行われる「ゲーター祭り」の「八代神社」などがある。
島の南部にあるニワの浜は、カルスト地形を楽しめ、奇岩が荒々しい光景をつくりだしている。
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