そして、
『安曇野』(平成9年(1997)発売)
作詞:やしろ よう、作曲:伊藤 雪彦、歌:原田 悠里
『大糸線』(平成28年(2016)発売)
作詞:仁井谷 俊也、作曲:弦 哲也、歌:水森 かおり
01地図mid
野辺山から急行「のべやま」に乗り、「小淵沢」から中央本線に入り、諏訪湖を左に見て「塩尻」を通り「松本」へ。
「のべやま」は松本が終着駅ではなく、篠ノ井線を長野に向い走って行ったのを思い出した。「野辺山」は長野までの列車だったのだ。
急行「のべやま」はおもしろい列車で、長野を11時3分に出発し、信越本線の「篠ノ井」を通り「小諸」(12:08)から小海線に入る。
「小海」(12:50)、「野辺山」(13:36)、「清里」(12:48)なので、Tと出会った12時50分頃と一致する。
「小淵沢」から中央本線になり、「茅野」「岡谷」「辰野」を通り、「塩尻」に15時54分に着き、「松本」には16時14分着となる。
列車はさらに篠ノ井線を長野に向けて走り、「篠ノ井」を過ぎて「長野」に17時28分に着くという、長野から長野までの循環列車だったのである。
その一部区間の「野辺山」から「松本」までを乗ったことになる。
残念ながら、今はもうそんな鉄道マニアが喜びそうな列車は走っていないのである。
「松本」からは、大糸線で「穂高」まで行き、旅館に飛び入りで泊めてもらった。

02安曇野mid
穂高に行ったのは、一つは大糸線に乗ってみたかったこと。
本当は新潟の糸魚川まで乗りたかったのだが、そこまで行くと日程が厳しくなってしまうので、大糸線に乗ったという気分を味わうに留めた。
二つ目は、安曇野の雰囲気とワサビ田を見たかったことが理由である。
安曇野は、北アルプスから流れでた清流によって出来た扇状地である。
北アルプスの雪解け水の地下水を利用しての、ワサビ栽培やニジマス、サーモンなどの養殖が行われていて、日本最大のワサビ農場がある。
安曇野の名は、古代に北九州から畿内に移住した阿曇氏(あずみうじ)の一族である阿曇犬養連(あずみいぬかいのむらじ)が、松本盆地に移り定住したことに因むといわれている。
ワサビ田は穂高の駅からは少し遠く時間的余裕がなく見ることが出来なかったが、駅近にあった近代彫刻家の萩原碌山の作品を集めた「碌山美術館」に立ち寄った。

03大糸線mid
大糸線は、長野の松本から新潟の糸魚川までを走るJRの路線で、松本から南小谷(みなみおたり)まではJR東日本が、南小谷~糸魚川までをJR西日本が管轄する。
北アルプスの東側東側を、信濃大町あたりから南は高瀬川(安曇野の明科で犀川に注ぎ、長野市で千曲川に合流)、北には姫川(安曇野や糸魚川を流れ日本海に注ぐ)に沿って走る。
沿線には仁科三湖(木崎湖・中綱湖・青木湖)の湖水風景が続き、北アルプスの山々が湖面に映る姿は壮大である。
また黒部立山アルペンルートの東玄関口である大町市扇沢(おうぎざわ)があり、白馬岳登山の入口やスキー場などへの足として走っている。
一方、JR西日本が管轄する南小谷~糸魚川は、乗客の減少が著しく存続の可否が検討されている。

03松本城mid
大糸線で松本まで戻り松本城を見る。
松本城は、現存する天守閣が国宝に指定されている5城の一つで、築城は文禄2~3年(1593~4)で、五重六階の天守閣は日本最古のものである。
(国宝の5城は、松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城である。ちなみに、彦根城以外は城を訪ねている。)
その前身は、戦国時代の永正年間(えいしょう:1504~1520)に、信濃守護の小笠原氏により築城された「深志城」だと言われている。
天文年間(1532~1555)に、武田信玄が小笠原長時を追放し、松本盆地を支配するが、天正10年(1582)武田が滅亡すると、長時の弟・小笠原洞雪が深志城に入り、その後、長時の長男・小笠原貞慶が「松本城」と改名をする。
天正18年(1590)に豊臣秀吉により石川数正が松本城に入り、康長とともに天守閣や城郭の整備を行い、松本城の基礎を築くことになる。
その後、徳川家康が江戸幕府を開き、慶応3年(1867)に大政奉還が行われるまでに、6家23人の城主が松本城にはいるのだが、享保11年(1726)から戸田氏が大政奉還まで145年間城主を務めている。
この時に、松本城の敷地にあった「日本民族資料館」に入館している。

ちなみに、廃城令で取り壊されず天守閣が現存している城は、
弘前城/青森県弘前市/慶長16年(1611)築城 - 明治4年(1871)廃城
松本城/長野県松本市/文禄3年(1594)築城 - 明治4年(1871)廃城【国宝】
丸岡城/福井県酒井市/天正4年(1576)築城 - 明治4年(1871)廃城
犬山城/愛知県犬山市/文明元年(1469)築城 - 明治4年(1871)廃城【国宝】
彦根城/滋賀県彦根市/元和8年(1622)築城 - 明治7年(1874)廃城【国宝】
姫路城/兵庫県姫路市/正平元年(1346)築城 - 明治4年(1871)廃城【国宝】
松江城/島根県松江市/慶長16年(1611)築城 - 明治4年(1871)廃城【国宝】
備中松山城/岡山県高梁市/仁治元年(1240)築城 - 明治7年(1874)廃城
丸亀城/香川県丸亀市/慶長2年(1597)築城 - 明治4年(1871)廃城
松山城/愛媛県松山市/慶長7年(1602)築城 - 明治6年(1873)廃城
宇和島城/愛媛県宇和島市/天慶4年(941)築城 - 明治4年(1871)廃城
高知城/高知県高知市/慶長8年(1603)築城 - 明治4年(1871)廃城

穂高で一泊し次の日、碌山美術館、安曇野をめぐり、松本城を見て「大阪」への帰路についたこの旅は、ゴールデンウイークの連休に「上野」発の夜行列車に乗り、「余目」から2日目の夜行列車で眠り、長野の小諸、穂高で一泊づつ、全行程4泊5日の一人旅であった。