ご当地そんぐは、
『証城寺の狸囃子』(大正14年(1925)発表)
作詞:野口 雨情、作曲:中山 晋平、歌:平井 英子(歌ったのは昭和4年(1929))
小学校4年のときに東京に行った時に、千葉の成田さん(成田山新勝寺)に連れていってもらった。
上野から京成電鉄に乗り成田まで行ったと思うのだが・・・
(帰りに上野公園の西郷さんの銅像の前で撮った写真が残っている。)
しかし、成田山の記憶があまりなく、今、思い出そうとしても、それを書き留めるだけの記憶が蘇ってこない。
そこで成田と木更津の遠くて近き縁から、ご当地そんぐにあげた「証城寺の狸囃子」について話を進めてみよう。
「証城寺の狸囃子」は、木更津市の證誠寺に伝わる「狸囃子伝説」をもとにして作られたものに、中山晋平が曲をつけて大正14年(1925)に発表したものである。
歌いだしは「しょう しょう しょうじょうじ しょうじょうじのにわわ・・・」と始まるのだが、自分はずっと「しょ しょ しょじょじ しょじょじのにわわ・・・」と歌っていた。
「しょじょじ」ではなく「しょうじょうじ」だったとは今初めて気が付いた次第である。

今NHKの昼12時30分から連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が再放送されている。
そのなかで、昭和21年(1946)からNHKラジオで放送された「英語会話」のテーマソングとして使われた「Come come everybody」の歌が流れている。
この歌はまさに「証城寺の狸囃子」の英語版替え歌で、「しょう しょう しょうじょうじ」のリズミカルな出だしを「Come come everybody」と同じ調子で、英語が判らない人でも歌えるようになっている。
自分は又ここでも「カムカムエブリバディ、ハウヅウユウヅウのハウアユ」と歌いやすいように歌っている。
誰かが、英語が話せるようになる人は、リズム感がすぐれている人だと言っていたが、音痴な自分などは適度な日本英語にしてしまうので、何時までたっても英語が話せないでいる。
「証城寺の狸囃子」は、
「しょう しょう しょうじょうじ しょうじょうじのにわは つ つ つきよだ みんなでて こいこいこい おいらのともだちゃ ぽんぽこぽんのぽん」
「Come come everybody」は、
「Come come everybody How do you do and how are you Won’t you have some candy One and two and three four five Let’s all sing a happy son Sing trala la la la」
であり、「Come come everybody」に2番があることは知らなかった。
證誠寺(しょうじょうじ)は千葉県木更津市にあり、山号を護念山という浄土真宗本願寺派に属する寺院である。
この寺に伝わる「狸囃子伝説」は、「分福茶釜」(群馬県館林市)や「八百八狸物語」(愛媛県松山市)とともに、日本三大狸伝説の一つである。
この伝説を元にして作られたのが「証城寺の狸囃子」である。
境内には「狸ばやし童謡記念碑」や「狸塚」などがあり、毎年秋には狸の供養として狸まつりが行われている。
狸塚は、
『この辺りが昼でも暗い程茂っていた昔のこと、寺の和尚さんが夜中に目をさますと、庭の方が大変賑やかです。
そっと節穴からのぞいて見ますと、外は月夜で昼間のようです。
折から秋のことで萩の花ざかり、ところが驚いたことには大小の狸数十匹が輪になり
「證誠寺山のペンペコペン 俺等の友達やドンドコドン」と腹を打ちながら踊っています。
和尚さんもついおもしろくなり一緒になって踊りました。
こうして毎晩踊りましたが、或夜狸達が全く姿を消してしまったので、不思議に思って居りますと、かわいそうにもお腹をたたき破れて藪の中で死んでいました。
和尚さんはこの友達をあわれに思ってねんごろに葬ってやったのがこの狸塚です。
この伝説が野口雨情先生によって狸ばやしの童謡が生まれ、更に中山晋平先生の作曲により今や天下に広まりました。』
出典:【證誠寺の狸塚】より
コメント