そして、
『いい湯だな』(昭和41年(1966)発売)
作詞:永 六輔、作曲:いずみ たく、歌:デューク・エイセス

01石段の湯mid
3回目の群馬は仕事で高崎に行った時に、たまたま日曜日をはさんだ出張となり、伊香保の温泉に入りに行こうということになり、高崎から上越線で渋川まで乗り、渋川からバスで伊香保温泉に行った。
伊香保温泉は榛名山東面の標高750mの高地にあり、階段式の道路やひな壇式の家並みが傾斜地に広がり、どの旅館も眺望に恵まれている。
北は吾妻川の清流をへだてて小野子山・子持山が近くに見え、北東は利根川をはさんで赤城の連邦を望み、東には北関東平野の一部が眺望できる。
付近には榛名湖や榛名神社・水沢寺(坂東三十三観音の十六番札所)・伊香保四滝(七重滝・弁天滝・大滝・船尾滝)などがる。
温泉は、湯街の上の標高850mの湯元といわれる渓谷の集塊岩と浮石層の間に八か所あり、それを集めて引き湯している。
昔から女の湯として有名で、不妊症に効用があるという。
この時は、共同浴場「石段の湯」に浸かってひと時の休日を楽しんだのである。

02榛名山mid
榛名山は、伊香保嶺・伊香保呂ともよばれ、万葉集に
「伊香保嶺に 雷(かみ)な鳴りそね 吾が上(へ)には 故はなけれど 子らに依りてぞ」
(伊香保の山に雷よ鳴らないで、私はなんともないけれど、子らのためにお願い。)
「伊香保呂に 天雲い継ぎ 鹿沼づく 人とおた延(は)ふ いざ寝しめとら」
(伊香保山に天雲が次々とかかって来るように、しきりに人がいい騒ぐ、さあ寝させよと。)
とあるように、昔から雷の名所だったようである。
また榛名山は那須火山帯・浅間火山帯の死火山で、形式は二重式火山で、中央火口丘(榛名富士(1,391m))、火口原湖(榛名湖)、外輪山(掃部ガ岳(かもんがたけ:1,449m))を持ち、伊香保温泉は外輪山東壁の寄生火山二ケ岳の北東山麓に湧いている。

03釜めしmid
『いい湯だな』は、昭和40年(1965)から44年(1969)にかけて、永 六輔作詞、いずみ たく作曲でデューク・エイセスが歌う「にほんのうたシリーズ」の内の一曲で、
昭和41年(1966)に発売された楽曲である。
その歌詞には、湯気が天井から背中に落ちた「草津の湯」、八木節の歌が聞こえる「伊香保の湯」、湯気にかすんだあの娘が見える「万座の湯」、日本人だなア浪花節をうなっている「水上の湯」と上州(群馬県)の温泉が歌われている。

ちなみに「新聞からご当地ソングが聴こえてくる」の群馬のご当地そんぐは、
『いい湯だな』(昭和41年(1966)発売)
作詞:永 六輔、作曲:いずみ たく、歌:デューク・エイセス である。