そして、
『愛されて高崎』(平成16年(2004)発売)
作詞:礼 恭司、作曲:長浜 千寿、歌:大前あつみ&サザンクロス
信越本線の始発駅がある高崎市は、群馬県の南部、烏川・碓氷川の合流点にのぞみ、碓氷の谷口集落として発達した町で、江戸時代には大河内氏八万二千石の城下町であった。
北は赤城・榛名の両山を背にし、南西は標高が高く妙義山の特異な姿が見える。
江戸時代には中山道(なかせんどう)の要所として、道中第一の宿場として栄え、あらゆる物資がここに集まってきた。
江戸時代中期には、すでに織物市場が設けられ、絹・太織は高崎絹と名付けられ盛んに取り引きされたという。
古くから交通の要衝で、中山道と三国街道の分岐点とし栄え、関越自動車道と北関東自動車道の分岐点、上越新幹線と北陸新幹線の分岐点と現在でも全国有数の交通拠点都市となっている。
高崎から南西に見える妙義山は、日本三大奇勝(耶馬渓・寒霞渓・妙義山)の1つで、山の形が険しく荒々しい絶壁や奇峰が連なる、いくつかの峰々の総称で、金洞山(1,104m)、白雲山(1,081m)、金鶏山(856m)を表妙義と言い、谷急山(1,162m)、丁須の頭(1,057m)、御岳(963m)を裏妙義と呼んでいる。
この山はおもに輝石安山岩の集塊石からなり、それが流水で浸食され奇峰が出来たといい、奇岩にksksる新緑・紅葉は美しい。
白雲山の中腹には、妙義大権現にまつわる「大ノ字」が横たわっている。
高崎を起点として新潟まで続いていたのが信越本線であったのだが、今はその路線がJRとして所々で途切れているのである。
信越本線は、群馬県の高崎を起点として横川(群馬県の終着駅)をすぎ、長野県の軽井沢から小諸、上田を通り篠ノ井(しののい)から長野へ・・・
長野から新潟県の妙高高原をへて直江津へと続き、直江津から長岡をへて新潟までの全長327Kmの国鉄(JR)の路線であった。
現在は長野新幹線開業とともに碓氷峠を越える横川から軽井沢の区間が廃止(バス路線に転換)となり横川で信越本線は途切れてしまうのである。
高崎から横川の群馬県内しか走らない路線に信越本線の名が付いているのは、もともと高崎を起点として長野(信州)を経由し新潟(越後)まで続いていたからである。
ちなみに横川から軽井沢間の碓氷峠越えは、アプト敷きといってラック式の歯車を嚙み合わせて急勾配を登る列車が走っていた。
またここを旅する時は必ずといっていい程、峠の釜めしを買って車中で食べたものである。
コメント