さて次は栃木のご当地そんぐなのだが・・・
栃木には3回行っている。
一番最初に訪ねたのが、小学4年のとき、2回目は会社にはいってすぐのとき、3回目は10年くらい前に、東京から日帰りで日光に行ったときなのだが・・・
ところが栃木のご当地そんぐが全く浮かんでこないのである。
歌謡曲、民謡、童謡などの分野で思い浮かべても何も出てこないので、ここは少し話を変えて、日光に行った時のことを綴ってみたいと思う。

01東照宮mid
1回目は小学4年の夏休みに、東京の親類の所に遊びに行った時に、日光に連れていってもらったのが、栃木に足を踏み入れた最初であった。
この時は浅草から電車に乗り、日光東照宮や中禅寺湖、華厳の滝など定番の観光地に行った。
確かな記憶として、それぞれの場所での写真が残っている。

02東武mid
栃木の3回目も日光に行った。
JR東海の新幹線と東京宿泊のホテルがセットとなった割安運賃があり、1日目は、江ノ島に行く計画をしていたが、急遽「日光」に行こうということになり、
東京駅の案内書で「日光」へ行くにはと聞くと、宇都宮まで新幹線で行き、そこで乗り換えて「日光」へ向かえというのだが、(所要時間1時間46分)新幹線に乗ると、宇都宮まで2470円の特急料金が必要で、「日光」まで5060円も掛かってしまい、(現在はもう少し高い)二人で1万円、往復すると2万円となってしまう。
ふと小学校4年の時に、東京の親類の家に泊まり「日光」に行ったことがあり、浅草から電車に乗り「日光」へ行ったことを思い出した。
そこで「浅草」まで行こうということになり、もう一度「浅草」に行くにはと訪ねると、「神田」で降りて、都営に乗れと言われ、山手線に乗り神田で降りると、東京メトロの銀座線はすぐだったのだが、都営だというので、駅の地図で探してみると都営地下鉄の「岩本町」という駅があった。
都営だというのでここに向かうべく、何人かの人に聞きながら、10分も(15分かも、それほど遠かった)そこを目指した。
ようやく、都営新宿線の「岩本町」から地下鉄に乗り、次の「馬喰横山」で、都営浅草線に乗り換えて「浅草」に着いた。

03陽明門mid
東京駅から随分と時間が掛かったが、なんとか浅草に着き、そこから東武鉄道が日光まで運転していることが分かり、12時の鬼怒川温泉行きの、「きぬ117号」に乗ることが出来、下今市で乗り換えて「日光」へと向かった。
浅草の駅で昼の弁当を買って、電車は一路「日光」へと向かう。
2時間と少しの乗車であり考えてみると「日光」は栃木県で、関西で大阪から近鉄で三重県の伊勢神宮へと向かうようなものだと思った。
下今市で特急電車を降り、折り返しの電車を待って、上今市の次が「日光」と8分ほどで、東武日光に着く。
日光に着いたのは2時を少し過ぎており、案内所で訪ねると、華厳ノ滝に行って東照宮を見ることは時間的に出来ないとの事で、自分的にはいろは坂を越えて華厳ノ滝を見たかったのだが、止むを得ず「華厳ノ滝」は諦めて、「日光東照宮」に向かうこととした。
日光東照宮にも歩いてゆくのは時間がかかり、バスを利用することとなるのだが、日光の駅から、世界遺産めぐりの周遊バスが出ているといい、500円で乗り降り自由というので、それを買って東照宮へと向かった。
日光東照宮はゆっくりと時間をかけてまわることが出来たのだが、この話は別の機会に・・・
ただこの時は陽明門(日暮門)が平成の大修理中で全貌を見ることはできなかったが、その代わりというと何なのだが、陽明門の壁に描かれて普段は見ることの出来ない、桐油蒔絵(とうゆまきえ)が217年ぶりに姿を現していて、これを見ることが出来たのである。

04東武浅草mid
余談だが、日光から浅草まで帰り、今夜のホテルに向かうのに乗った、東京メトロの銀座線、なんと神田を通ったのである。
10分も歩いて都営地下鉄に乗らされたのが、山手線の神田を降りてすぐに浅草まで直通する地下鉄があったのである。
東京駅の案内所で「東京メトロの銀座線」と教えてくれていたならば、10分も歩いて乗り換えることにはなかっただろうにと思うと、この次も「日光」に行くならばJRではなく、東武鉄道で行こうと思ったのである。

05東武鉄道mid
東武鉄道は、東京都・埼玉県・千葉県・栃木県・群馬県の1都4県を結ぶ、営業キロ数463.3Kmの日本第2位の路線を持つ私鉄である。
ちなみに第1位は、大阪府・奈良県・京都府・三重県・愛知県の2府3県、508.1Kmの営業路線を持つ、関西の私鉄、近畿日本鉄道である。
浅草から群馬県の伊勢崎や、栃木県の日光・鬼怒川・宇都宮に向かう「本線」と、池袋から埼玉県の寄居までの「東上線」の2つの路線からなっているのだが、本線と東上線とは直接線路でつながっていないのである。
明治32年(1899)日本の私鉄では最初に営業を開始した鉄道会社で、近江鉄道、島原鉄道と共に、今まで一度も社名を変えていないのである。

06きぬmid
日光へは浅草から鬼怒川温泉行きの特急「きぬ」に乗り、下今市で日光線に乗り換えて9分で東武日光に着く。
乗り換え時間を含め1時間52分の電車の旅である。
行きは浅草を12時に発車する「きぬ」に乗り、日光へと向かった。料金は2,390円(乗車券1,360円・特急券1,030円)であったが、帰りは日光を16時25分に乗り、下今市で「きぬ」に乗り換えたのだが、料金2,700円(乗車券1,360円・特急券1,340円)で、来るときに比べて310円も高くなっていた。
間違いでないかと聞きに行こうかと思ったが、料金表を見ると、時間によって特急料金が変わるようで、浅草からは12時から16時までの列車は1,030円に割り引かれることが判ったのである。(現在はどうなっているかは不明)
ちなみに12時の特急に乗って日光に着いても、華厳の滝と東照宮の二ヶ所は見ることが出来ないので、この時間からは特急料金を少し割安にしているのだろうかと、妙に納得したのである。
浅草に着いた時には、とんと日は暮れて東京での一日が終わったのである。