そして、『あやこのお国自慢だよ』(平成20年(2008)発売)
作詞:小野 彩(このさい:藤あや子)、作曲:伊藤 雪彦、歌:藤 あや子
道の駅「おがち」で秋田県に入り、湯沢から横手を過ぎて、大曲を通る。
大曲は全国花火競技大会が有名で、雄物川の河川敷で行われるといい、この花火大会を見るツアーがあるというのだが、バスは会場近くまで行くことが出来ず、30分ほど歩く必要があるという。
花火を見るのも大変である。
大曲を過ぎ角館の武家屋敷に到着する。
角館(この地を訪ねるまでは「かくもだて」だと思っていたのだが、本当は「かくのだて」だと分かった)は、秋田の南、仙北市にあり関ケ原の戦いの後に佐竹義宣が秋田にはいると、弟の芦名義勝が角館を治めることになるのだが、3代で家系が途絶えたことにより、分家の佐竹義隣(よしちか)が角館に入り、明治維新まで11代続くことになる。
角館が「みちのくの小京都」と呼ばれるのは、義隣の出自が京の公家高倉家の出であり、京を懐かしみ京の文化をこの地に持ち込んで京風の佇まいをなした事に始まる。
戊辰戦争で秋田藩は新政府側に付いた為に、奥羽越列藩同盟の各藩から侵攻を受けるのだが、角館はすんでの所で侵攻を免れている。
その為に武家屋敷などの街並みは焼けずに残り、「みちのくの小京都」としての風情を醸し出している。
角館は表町・東勝楽丁の武家屋敷の街並みは、昭和51年(1976)に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される。
角館は元和6年(1620)、当時の城主芦名氏が古城山麓の城下町を現在の地に移転した。
新しい城下町は、周囲を丘陵と河川に囲まれた要害の地であった。
城下町の中央に「火除け」を設け、北側に武家屋敷が建つ「内町」と南側に町人が住む「外町」と区割りをした。400年後の今も当時の町割りのままに残っている。
火除けとは内町と外町の間に、幅21間(21m)、東西に160間(288m)の空地を設け、中央から南側に高さ1丈(3m)の土塁を築いて、内町と外町を分断したものである。
特に表町・東勝楽丁は、通りに面して黒板塀や生垣の屋敷が並び、前庭の樹木が閑静な佇まいをみせ、薬医門の武家屋敷とともに街並みを今に伝えている。
秋田のご当地そんぐで『あやこのお国自慢だよ』をあげたのは、これまでに秋田を訪ねたことがなく、秋田に関わる歌が浮かんでこないのである。
秋田といえば「なまはげ」や「かまくら」などは浮かぶのだが、秋田を歌った歌が出てこない。
歌手で秋田出身といって思い浮かぶのが桜田淳子、残念ながら秋田のご当地ソングを歌っているのを聞いたことがない。
そんな訳でちらっと聞いたことがある『あやこのお国自慢だよ』を思い出した。
間違いなく秋田のご当地そんぐであり、藤あや子も秋田の角館出身である。
ちなみに桜田淳子は秋田市の出身である。
ちなみに「新聞からご当地ソングが聴こえてくる」の秋田のご当地そんぐは、
『秋田の行事』(令和4年(2022)配信)
作詞:作曲:高橋 優、歌:feat. 柳葉敏郎, 藤あや子, 佐々木希 & 秋田県人会 である。
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