ご当地そんぐは、
『すすきのブルース』(昭和39年(1964)発売)
作詞:鳥井 実、作曲:大久保 明、歌:九条 万里子
北海道に行ったのは予想もしなかったことがきっかけであった。
それは、日本各地の主要営業所に駐在するという話があり、基本的にはその地を担当する者が駐在をするということだったのだが、当時、北海道の担当者が病みあがりで、長期駐在が出来ない為に、なぜか自分にそのおはちがまわってきたのである。
勿論、北海道には行ったこともなく、現地で知っている人もなく、右も左も分からない冬の北海道に7ケ月にわたる駐在生活をしたのが、北海道に行った理由である。
ホテルは地下鉄東西線「東札幌」にあるホテル「オリエントリラ」で、駅そばで歩いて0分のところに「ダイエー」があった。
ホテルでスナック「紫苑」を紹介してもらった。
ここでカラオケを歌う前に、ホテルから北に歩いて3分にあった居酒屋「つぼ八」で晩御飯(一杯ひっかけて)をすまし、スナックへ向った。
ここで教えてもらったのが『すすきのブルース』で、ママからは「もっと北海道の定番の歌にしては」と言われたのだが、何故かこの歌が思い浮かんだ。
北海道のご当地ソングとしてはマイナーな歌であるのだが、さすが地元スナックのママ、こともなげに歌ってくれた。
それから北海道から帰るまで、この歌を教えてくれたのだが、不肖の弟子は未だに、この歌を上手く歌うことが出来ないのだが、この歌を歌うたびに、北海道の冬を思い出すのである。
ちなみに、ご当地そんぐではないのだが、美空ひばりの『越後獅子の唄』を若い女のお客さんが歌ってくれ、誰が歌う「越後獅子の唄」よりも上手だった。
この唄を聴くと「紫苑」の店を思い出すのである。
ちなみに、その3年後に札幌に行くことがあり「紫苑」を訪ねてみたが、看板の字が消えており店をやめたと分かったのである。
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