宇治橋から宇治川の左岸を滔々(とうとう)たる流れに沿いさらに上流へと向い、観流橋という小さな橋を渡ると、道元禅師を開祖とした曹洞宗のお寺「仏徳山興聖寺」がある。

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興聖寺は天福元年(1233)道元禅師を開祖とする日本最古の禅寺である。
度々の兵火にかかり廃絶していたが、慶安2年(1649)淀城主永井尚政が萬安英種禅師を開山にして再興し、今日にいたっている。
宇治川に臨んで立つ石門を入り琴坂を登れば、その左右には、桜・カエデ・山吹・姫ツツジなどが多く、東方の朝日山を庭に取入れて、趣ある諸堂がその間に配置されている。
古く宇治十二景にたたえられた春岸の山吹、興聖の晩鐘はここのことである。
                         出典:【最新旅行案内 京都】より

石 門
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宇治川の川面に面し、興聖寺の総門が建つ。
この門は石組で造られ別名を石門といい、江戸時代の創建と云われている。

琴 坂
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総門から山門へと200m続く緩やかな坂道を琴坂といい、秋の紅葉には両側の楓が真っ赤に染まり、隠れた紅葉の名所となる。
参道の両脇を流れる水の音が、琴の音に聞こえるということから、琴坂という名が付いたと云われている。

山 門
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琴の音を聞きながら竜宮造りの山門へと辿り着く。
竜宮造りの山門から中に入る。

本 堂
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興聖寺の本堂で、道元禅師が越前の永平寺を創建する前に伏見の深草に建てたのだが兵火で荒廃し、慶安元年(1648)に淀城主の永井尚政が、現在のこの地に再建をする。
本堂は伏見城の遺構を使用したとも云われている。
興聖寺は、元々は宇治七名園の一つ、朝日茶園の跡だったという。

興聖寺(京都府宇治市宇治山田27-1)
京都駅から
▼JR奈良線で、『宇治』下車(所要16~23分)
「宇治」から、徒歩30分