三条通は平安京の三条大路であり、江戸日本橋から続く東海道五十三次の終点でもあった。
東は山科区四宮から、西は右京区嵐山までの東西の通りである。
三条通は、三条大橋が東海道の終点となったことから、東からの旅人は三条大橋を渡り三条通を経由して洛中へと入るという、京の主要な通りの一つであった。
明治28年(1885)に「道路元標」が三条に設置され、明治になっても三条通は京の主要な通りであった。
その中でも、寺町通から烏丸通にかけては、大正モダニズムによる近代化の影響を受け、日本銀行京都支店や毎日新聞京都支局など、当時の最先端の建築技術を用いて建てられた、金融機関やメディア関係の建物が立ち並んでいたのである。
しかしこのことが、明治28年(1895)から始まった路面電車の施設工事では、三条通のこの区間に電車を通す幅がなく、路面電車を通すことが出来なかったのである。
四条通に路面電車が通ったことにより、主要通りの座を四条通に譲ることになるのであるが・・・
しかし、このことで、三条通には当時の大正モダニズムの洋風建築が残ることとなり、京都では珍しい洋風の街並みを残した通りとなるのである。
三条通(烏丸三条:京都市中京区場之町)
京都駅から
▼京都市営地下鉄烏丸線で『烏丸御池』下車(所要6分)
「烏丸御池」から、烏丸通下る徒歩3分
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