鳴滝村の守り地蔵「鳴滝延命地蔵尊」から北に、鳴滝本町を抜けると、俳句の冬の季語でもある「大根焚」の寺で有名な、了徳寺がある。

01了徳寺mid
鳴滝の由来は、その昔、静かに流れ落ちる滝が激しい音を立てて流れだした。
不思議に思った村人が和尚に相談したが分らず、とりあえず高台の寺に村人を集め様子を見ようということになった。
その夜、村を押し流すほどの洪水は起こり、高台の寺に居た村人は難を逃れたのである。
滝が音で洪水を知らせたというので、滝は鳴滝と呼ばれるようになり、村の名も鳴滝と名付けられたという。

02大根焚mid
了徳寺では毎年12月9日と10日に大根を炊いて、翌年の無病息災を祈願する「大根炊き」が行われる。
大根焚の由来は、鎌倉時代の建長4年(1252)の冬に、親鸞が愛宕山山中の月輪寺を訪ねた帰りに、鳴滝の村に立ち寄った折に、村人が鳴滝大根を焚いてもてなしたところ、親鸞は大いに喜び、すすきの穂を摘んで筆とし「帰命尽十方無碍光如来」の十字の名号を書き与えた。
(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい、と読み、阿弥陀如来に身を委ね、心のよりどころとなせの意)
このことを偲び、村人が建立したのが了徳寺であり、毎年12月9日・10日の報恩講には、その時に振舞った塩味の大根を焚き、親鸞の遺徳を偲ぶのである。

了徳寺(京都市右京区鳴滝本町83)
京都駅から
▼「D3」乗り場か26系統で『鳴滝本町』下車(所要45分)
「鳴滝本町」から、徒歩5分