新京極から三条通を西に進み、寺町通と交差する角を右に曲がると、北東の角に「矢田寺」がある。矢田寺の本堂に安置されている地蔵菩薩(矢田地蔵)は、阿鼻叫喚の地獄で人々の苦しみを救う生身の地蔵として、代受苦地蔵とも呼ばれ厚く信仰されている。平安時代初期に矢田寺 ...
2024年06月
清凉寺で行われる「嵯峨大念仏狂言」
嵯峨釈迦堂とも呼ばれる清凉寺の大念仏狂言堂で行われるのが「嵯峨大念仏狂言」。壬生大念仏狂言、千本ゑんま堂狂言とともに京の三大念仏狂言として知られ、演者が面を着け、身振り手振りだけで芝居する無言劇である。毎年3月15日の涅槃会のお松明式と4月に3日間、公演 ...
日本最大の涅槃図がある「泉涌寺」
東福寺の駅から、東大路通を歩くこと4分で、泉涌寺道の参道入口に着く。そこから泉涌寺の参道を4分ほど歩くと総門で、総門には「御寺 泉涌寺」の門額が掛かる。総門を潜り、さらに歩くこと8分で、泉涌寺の大門となる。泉涌寺は、古くから、皇室の香華院(菩提所)として有 ...
五花街の芸舞妓が顔見世を見る「花街総見」
四条大橋の東詰南側に「南座」がある。江戸時代の元和年間(1615~24)に、京都所司代が四条通を挟み、7つの芝居小屋を公認したことに始り、その中で唯一、今に残るのが「南座」なのである。正式には、「京都四条南座」と言い、江戸時代から続く、日本最古の劇場であ ...
七座の一つで明治時代まであった「北座」
江戸時代の中頃、鴨川の西岸に堤が築かれ、その河原は新地と呼ばれ、芝居小屋が立つことになる。元禄の頃には7軒の芝居小屋が立つのだが、明治維新を迎える頃には、北と南に1件づつの芝居小屋が残るのみとなり、さらに明治の中頃には「北座」も廃止され、今は「南座」のみ ...