明治維新により東京遷都がされると京都は衰退する。そのために産業振興として琵琶湖疏水が計画された。その水路を利用して水力発電を起こし、その電力で路面電車を走ら相との計画が持ち上がり、明治27年(1894)2月に京都電気鉄道が設立されるのである。明治28年( ...
2024年05月
坂本龍馬が海援隊の拠点とした「酢屋」
河原町三条下ルの一筋目、通称、龍馬通りを東に入ると、龍馬が京で定宿としていた酢屋という店にたどり着く。酢屋という屋号からは、お酢を扱っているような感じがするのだが、創業は享保6年(1721)で現在まで280年続く、材木商なのである。酢屋は代々、嘉兵衛の名 ...
京都御所の造営に参考とした大内裏図考証の作者「裏松固禅」
裏松固禅は、江戸時代中期から後期にかけての公家であり「大内裏図考証」を著した人物である。裏松固禅は、天文元年(1736)に生まれ、11才の時にウ荒松家の養子となる。宝暦事件(江戸時代中期に尊皇論者が弾圧された事件)の首謀者竹内敬持(たかもち)と親交があっ ...
神楽岡に大元宮を建立した「吉田兼俱」
京都大学の校舎を左右にみて、東一条通を東に行き当たると神楽岡に鎮座する吉田神社の一の鳥居がある。吉田神社は、清和天皇の貞観元年(859)に中納言藤原山陰が春日の四神を迎え、平安京の守護神として祀ったのが起源であるという。吉田神社の社務は、昔から卜部(うら ...
源頼光を襲った上品蓮台寺にある「蜘蛛塚」
京都には三つの「蜘蛛塚」と呼ばれる所がある。ひとつは、北野天満宮の東向観音寺で、謡曲などで有名な「土蜘蛛の灯籠」がある。駒札によると、『この土蜘蛛灯籠は、もと七本松通一条にあって、源頼光を悩ました土蜘蛛が棲んでいたところといわれた。明治年間に、この塚を発 ...