南禅寺から北に歩いて7分ほどの所にあるのが「永観堂」である。正しくは「聖衆来迎山無量寿院禅林寺」という。東山連峰の麓にあり、夏には楓の緑、秋には楓が紅く染まり、紅葉の合間に本堂、釈迦堂、祖師堂、開山堂が見え隠れする。その紅葉の美しさ古今集に歌われていて、 ...
2024年04月
青女の滝跡があり待賢門院が再興した「法金剛院」
JR花園の駅を北側に出て、新丸太町通を西に200mほど歩くと、法金剛院がある。承和年間(834~847年)右大臣清原夏野が双ヶ岡の東にに双ヶ岡山荘を営んだところで、のち大治5年(1130)鳥羽上皇の中宮待賢門院の御願寺として法金剛院が建立された。その後、 ...
紫式部の邸宅跡で鬼法楽で有名な「蘆山寺」
京都御苑の東、清和院御門から寺町通を北に3分ほど歩くと「廬山寺」がある。豊臣秀吉が寺町に寺を集め寺町通を通して以来、この「廬山寺」と「清浄華院」そして「本禅寺」の三寺は変わっていないのである。また、廬山寺は紫式部邸があった所で、ここで「源氏物語」が書かれ ...
知恩院七不思議の一つ「忘れ傘」
京の町には数多の七不思議が存在するのだが、知恩院にも七不思議がある。1.鴬張りの廊下(御影堂)御影堂から集会堂、大方丈、小方丈へと続く長さ550mの廊下は、そこを歩くと「キュキュ」と音がし、その音が鶯の鳴き声に似ているからこの名が付いたという。音が出ぬよ ...
法然上人入滅の「知恩院」
円山公園を東に抜け、平安神宮へと続く神宮道に面して建つのが「知恩院の三門」である。東山三十六峰の一つ華頂山の西麓にある知恩院は、法然上人が浄土宗の布教を始めた所で、また上人が入滅した所でもあり、その法然上人が、平安末期の承安5年(1175)に悟りを得て、 ...