京町家の建物の形式には、平入り:平とは、切妻屋根(家の中心から、山型に左右へ屋根の斜面がある)の流れ方向 のことで、切妻屋根の斜面側に出入口がある建物。 妻入り:切妻屋根の棟と直角な三角形になる面を「妻(つま)」といい、その妻の側に出 入口が ...
2023年12月
数度の火災を免れ焼けずの寺と呼ばれる「本隆寺」
智恵光院通五辻上るに、本隆寺の長い土塀が続いていて、瓦が塗り込められた土塀は、四方でその趣が違っている。その壁に沿って南に少し歩くと、本隆寺の山門がある。ここから本隆寺に入る。本隆寺は、日蓮を祖とする分派で日真を派祖とする、法華宗真門流の総本山で、慧光無 ...
親鸞が姿を映したという鏡池がある「岡崎別院」
京都市バスを「東天王町」で降り、西に歩くと岡崎神社があるのだが、その岡崎神社の西隣にあるのが「洛東岡崎御坊・岡崎別院」、別名を「親鸞屋敷」とも云い、親鸞聖人が居を構えた草庵の跡だった所である。丸太町通に面して建つこの寺院は、真宗大谷派の東本願寺の別院で、 ...
黒谷さんと呼ばれ会津の本陣が置かれた「金戒光明寺」
京都では金戒光明寺を「くろ谷さん」と呼ぶ。なぜ黒谷さんと呼ばれているかというと、承安5年(1175)法然上人が比叡山西搭の黒谷にならって、この地に庵を結んだのが起りで、正式名は「金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)」であるが、地元では「くろ谷さん」で親しま ...
13才の子女が智恵を授かる「法輪寺」
渡月橋を南に越え、中之島に架かる渡月小橋を渡り、阪急嵐山の駅の方に数百メートル歩くと、十三まいりで有名な「法輪寺」への参道が見えてくる。真言宗五智教団の京都本山で、和銅6年(713)、行基が元明天皇の勅願により、葛井寺(かどのいでら)として創建された。天 ...