2023年11月

正月の三が日(1~3日)に、六波羅蜜寺で振舞われるのが「皇服茶(おうぶくちゃ)」である。皇服茶は、梅干しと結び昆布の入ったお茶で、天暦5年(951)に京都で疫病が流行った時に、空也上人が市中を歩き梅を入れて仏前に献じたお茶を病人に授け、念仏を唱えて疫病を ...

今熊野観音では、毎年9月21日~23日の間「お砂踏法要」が行われる。お砂踏法要は、四国八十八ケ所霊場を巡る四国遍路を巡拝したのと同じ功徳を積むことが出来るというもので、昭和28年(1955)から始められた。各霊場の本尊が祀られている前に、四国八十八ケ所の ...

平安時代には、亡くなった人を埋葬せずに野ざらしとして葬する風習があった。嵯峨の「化野」、東山の「鳥辺野」と共に紫野の「蓮台野」が京の三大葬送地といわれ、いずれも洛外の地であった。「化野」は、嵯峨嵐山の奥の小倉山の麓にある嵯峨鳥居本あたりである。「鳥辺野」 ...

京の町は平安京造営の際に、中国・長安の都に倣い、碁盤の目に道路を通す「条坊制」がとられ、主要な道路を大路・小路と呼ばれていたのだが、今の京の町には「路地(ろうじ)」や「辻子・図子(ずし)」と呼ばれる小さな道路が存在をする。路地や辻子がどうして出来たのかと ...

京都で祭りといえば、春の「葵祭」、夏の「祇園祭」と秋の「時代祭」である。「葵祭」が上賀茂・下鴨神社の祭礼で、欽明天皇(539~571年)の時代に始まり、「祇園祭」は、八坂神社の祭礼で、貞観11年(869)に始まっている。「時代祭」は、平安神宮の祭礼で葵祭 ...

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