インクラインを登りきって、第1疏水の第3出口の横にレンガ造りの重厚な建物がある。ここが、旧九条山ポンプ場で、御所水道として、京都御所の防火用水を確保する為に設けられた施設である。ポンプ場にしては場違いの建物となっているが、これを設計したのが片山東熊で、東 ...
2022年10月
田邊朔朗博士像
疎水公園の中に、工部大学(現東大)を出て疏水工事を担当した、田邉朔郎博士の銅像が建っている。工部大学を出たての若い人材を、この一大プロジェクトに起用したのは、その当時の大学出はエリートであり又、その期待に応えられるだけの力を持っていたのである。『琵琶湖の ...
ねじりまんぽ
蹴上の浄水場から南禅寺へと向かうには、琵琶湖疏水(インクライン)をくぐるのが近道であり、そこに造られたのが「ねじりまんぽ」と呼ばれるトンネルである。「まんぽ」という言葉はトンネルなどを表す方言で、人が通れる位のトンネルで上を疏水が流れ、その下を潜って抜け ...
蹴上浄水場
京都の上水道は琵琶湖に依存すること多大であり、その一躍を担っているのが琵琶湖疏水である。琵琶湖の水を疎水で京都に供給することで、京都市民の命の水となっている。琵琶湖が渇水し大阪などが取水制限になっても、京都は琵琶湖疏水のお蔭で水不足になったということを聞 ...
蹴上発電所
蹴上の地は京都の近代化の礎となった地で、都が江戸に移り東の京となり、明治天皇や公家たちが京を離れ、東京に移ったことにより、京都が寂れるのを憂いた人達が、琵琶湖から水を引き、それを活用して京都の活性化を図ろうとしたのである。田辺朔郎によって設計された琵琶湖 ...