御室にある仁和寺には、遅咲きの「御室桜」が有名で、川端康成の小説「古都」には、主人公の千重子の一家が仁和寺を訪れ「御室の桜も一目見たら、春の義理が済んだようなものや」という台詞があり、京の桜の最後を飾るのが仁和寺の「御室桜」であり、京の人は、この桜を見納 ...
2022年02月
「本日あります」とは/京の雑学
京の町には「本日あります」という札が掲げられた所がある。いったい何があるのか、そこはどんな所なのだろうかと疑問が湧くのだが・・・何があるのかというと、その札は銭湯に掲げられたものであり、本日は営業することを知らせる看板なのである。最近は暖簾を出すだけの銭 ...
南座のまねき上げ/京の雑学
11月末に四条大橋南詰にある「南座」に「吉例顔見世興行」に出演する、東西の歌舞伎役者の名前が書かれた「まねき看板」が掲げられると、京都の人は師走を肌で感じることとなる。まねき看板は、長さ1.8m、幅32cm、厚さ3.3cmのヒノキの板に、墨に清酒を混ぜ「 ...
「弘法さん」と「天神さん」/京の雑学
京の町では寺社の境内で、縁日や市が開かれている。なかでも、毎月21日に東寺で開かれる「弘法さん」と、25日に北野天満宮で開かれる「天神さん」は有名である。弘法大師(空海)の月命日である21日に、東寺の境内で開かれるのが「弘法さん」と呼ばれる縁日で、室町時 ...
都をどりはヨイヤサァー/京の雑学
「都をどり」が始まると京に春が来る。都をどりは、4月1火から30日にかけて行われる、祇園甲部の春の公演である。「都をどり」の始まりは、明治2年(1869)に都が東京に移り、沈滞した京都を盛り返そうと、京都府知事の槇村正直が、明治5年(1872)3月に、「 ...