誓願寺にはもうひとつ、胎内に五臓六腑がある阿弥陀如来があったという不思議がある。日本で初めて人体解剖を行った山脇東洋の夢に、「無実の罪で死刑にされ、さらに解剖で五臓六腑も取られ、このままでは成仏できない。」と自身が解剖した罪人が現れる。東洋はこの罪人の霊 ...
2021年09月
誓願寺の「迷子の道しるべ」/新京極の七不思議
新京極と六角通が交差する所に、ろっくんプラザという小さな公園がある。新京極や寺町辺りを散策した若者たちが、この公園で一休みしている姿は、京の町に似つかわず現代的風景を醸しだしている。そのすぐ前に、誓願寺がある。誓願寺は飛鳥時代、天智天皇の勅願により創建さ ...
誠心院の「和泉式部の宝篋印塔」/新京極の七不思議
和泉式部の寺、誠心院にはまた、和泉式部の墓といわれる宝篋印塔がある。三つ目の不思議である。誠心院の駒札によると、『華嶽山東北寺誠心院と号する真言宗泉涌寺派の寺で、通称和泉式部の名で知られている。寺伝によれば、関白藤原道長が、女の上東門院(藤原彰子)に仕え ...
和泉式部と誠心院/新京極の七不思議
蛸薬師通から北に2分歩くと、和泉式部の寺として知られる「誠心院」がある。山門に掛かる門額には『「真言宗泉涌寺派」「華嶽山東北寺」「和泉式部」誠心院』とある。和泉式部を初代住職とし、式部と深い関わりのある寺院である。和泉式部と誠心院の説明によると、『和泉式 ...
安養寺の「逆蓮華の阿弥陀如来」/新京極の七不思議
四条通から新京極通を北に、新京極通蛸薬師東入るに安養寺がある。本尊阿弥陀如来の蓮華の台座が逆さになっていることから、倒蓮華寺(さかれんげじ)とも呼ばれる。安養寺は、浄土宗西山禅林寺派に属する寺、本尊は「阿弥陀如来立像」で、「洛陽六阿弥陀霊場・第五番札所」 ...