2021年06月

京都の北に、「上賀茂神社」と「下鴨神社」という、二つの「かも」と名の付く神社がある。上賀茂・下鴨と対をなす神社だが、同じ「かも」と読んでも、一方は「賀茂」で、もう一つは「鴨」と書く。何故、同じ「かも」と読むのに、文字が違うのかと、誰しも疑問を覚えるのであ ...

京の謎解きに戻ろう・・・四条大橋の東詰南側に「南座」がある。現在の南座は昭和4年(1929)に建てられたもので、破風造りの桃山建築を思わせる豪華な建物で、正式には、「京都四条南座」と言い、江戸時代から続く、日本最古の劇場である。南座があれば、北座があって ...

京の町には、三千家のほかにも茶の湯の一派がある。油小路通から二筋東の西洞院通に入り、正面通下ルにあるのが「薮内(やぶのうち)家」である。薮内家は400年13代渡り、茶の道を今に伝える家柄である。初代の薮内剣仲は、兄弟子の千利休や古田織部などとも親交が深か ...

新町通の辻から、武者小路通が終わる小川通との間に、もうひとつ千利休の流れを汲む、茶の湯の流派がある。その昔、今出川通から白峯神社を右にみて、小川通を南に、小川小学校に沿って西の道を、武者小路通の角を左に折れここを訪ねたことがあった。そこには、千宗旦の次男 ...

不審庵から小川通を北に少し歩くと、裏千家の「今日庵」がある。もともとは、千家本流の不審庵の裏にあったことから、「裏千家」と呼ばれるようになったという。表と裏、茶道の心はどう違うのだろうか。もとは千利休を開祖とするものであり、その真髄は同じであるのだから、 ...

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