2020年06月

宇治十帖の古蹟を廻るぶらり歩きも、いよいよ終わりを向えようとしている。いや終わりというよりも、「その頃、世に数まへられ給はぬふる宮おはしけり」と宇治十帖の幕があく、巻45帖の「橋姫」の古蹟を最後に訪ねることになったのである。実は、今回の宇治十帖の古蹟廻り ...

宿木の古蹟から車の行き交う県道を西に歩き、平等院の南門を過ぎ少し歩くと、あがた通に面した所に「県神社」がみえてくる。駒札には、『県神社の県とは、大和政権が西日本の要地に設けた地域の組織で、特に畿内にあった県は政治と祭祀に重要な役割を占めていたと云われてお ...

宇治川では毎年、6月中旬から9月中旬までの間、鵜飼が催されている。今年は6月14日から9月28日まで行われた。鵜飼は全国で行われているのだが、特に岐阜の長良川の鵜飼は有名だが、この宇治川の鵜飼では、日本でも初めての女性の鵜匠が二人いる。昨年から鵜匠として ...

塔の島から喜撰橋を渡ると宇治川の左岸となる。この橋から左に折れて、花やしき浮舟園がある旅館街を抜け、その外れに49帖「宿木」の古蹟がある。(宇治十帖(五))四十九帖「宿木」は、(薫24歳春-26歳4月)匂宮と六の君(夕霧の娘)が結婚し、懐妊中の中の君は行 ...

橘島(中の島)から小橋を塔の島へと渡ると、こんな景色に出会う。浮島十三重石塔という石造りの大きな塔である。その昔、宇治大橋は、大化2年(646)に僧道登によって架けられたのだが、宇治の激流や戦火によって喪失していたのを、弘安9年(1286)奈良西大寺の高 ...

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