三条通での出来事の多くはすでに紹介をしてしまったのだが、三条通の謎は何と言っても、 三条大橋が架かる鴨川の三条河原で、中世から幕末にかけて、罪人の処刑や晒し首が行われた場所であった。 三条河原での処刑は、見せしめの為の恰好の場所だったようで、古く ...
2017年12月
三条通(三条通)-千年の都に潜む謎-
三条通は平安京の三条大路にあたり、東は山科区四宮から、西は右京区嵐山の渡月橋に至る15Kmの通りである。 天正18年(1590)豊臣秀吉が鴨川に三条大橋を架けるのだが、ここが東海道五十三次の西の起点となり、 東国からの旅人は三条大橋を渡り洛中へと ...
藤原忠通邸の鎮守社(綾小路高倉西入)-千年の都に潜む謎-
神明神社は、摂関家である藤原忠通の邸宅「四条内裏・東洞院内裏」にあった鎮守社といわれている。忠通邸には近衛天皇もたびたび行幸したという。 平家と源氏が覇権を競っていた時代、摂関家のトップで関白であった忠通は、父の忠実が溺愛した頼長に取って代わられる ...
神明神社(綾小路高倉西入)-千年の都に潜む謎-
仏光寺通から一筋北の、綾小路高倉西入にあるのが「神明神社」である。 駒札によれば、 『当地は平安時代末期、近衛天皇(在位1141~1155)がしばしば皇居としたと伝わる 藤原忠通(ただみち:近衛天皇妃の養父)の屋敷跡で、「四条内裏」または「四条 ...
頼政の鵺退治(竹屋町通・美福通・郁芳通)-千年の都に潜む謎-
源頼政が鵺を退治した経緯は、平家物語巻4の13「鵼の事」に書かれている。 平家物語巻4の13「鵼の事」によれば、 平安時代後期の仁平の頃、内裏に怪しい鳥の鳴き声がし、近衛天皇が夜な夜な怯えられる事があった。 そこで源平両家の兵(つわもの)の中か ...