文久―元治―慶応と時代の流れは倒幕へと進んでいくのだが、その発端となるのが文久3年(1863)8月17日に起きる「天誅組の変」である。 土佐脱藩浪士18名が名を連ねていた天誅組の変での主謀者の一人である、吉村寅太郎の京での住い跡で、木屋町三条上ル三十五 ...
2010年05月
京都、龍馬をゆく-土佐稲荷・岬神社
土佐藩邸跡の横、高瀬川に架かる「蛸薬師橋」を渡り、蛸薬師通を河原町通に歩くと、右側に「土佐稲荷・岬神社」がある。 京都市中京区蛸薬師通河原町東入ルにある神社。正面に見える通りが、木屋町通である。 本神社は、室町時代初期の貞和4年(1348)に ...
京都、龍馬をゆく-土佐藩邸跡
伏見から京都に高瀬川に沿って入り、京の町での龍馬の足跡を廻るのだが、 まずは勝海舟の取り成しで脱藩を許されて7日間幽閉された、京の土佐藩邸跡から始めようと思うのである。 文久2年(1862)3月24日に土佐を脱藩し、下関・九州と遊歴し、大坂・京都で世の ...
伏見の油懸地蔵-余談その2
下油掛町には西岸寺という、浄土宗の寺があり、通称「油懸地蔵」と呼ばれ信仰を集めている。 油懸山地蔵尊西岸寺といい、本尊は地蔵尊で、伏見天皇・正親町天皇の御信仰篤く、正応3年(1290)不思議の霊験ありしにより、 文保元年(1317)伏見院別御殿( ...
電気鉄道事業発祥の地-余談その1
京都は日本で初めて、電気鉄道事業が起こった所である。 日本最初の路面電車が走ったのが、明治28年(1895)に、七条停車場(後に、京都駅前と接続)と伏見の下油掛(後の京橋)の間だったのである。 明治維新により東京に都が移り沈滞していた京都に ...