あだし野念仏寺の裏側の小高い丘に、六面六体地蔵さまが居る。 お地蔵様はあらゆる所におまつりされており、一番身近に拝むことのできる佛様である。 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の六つの世界を六道と云い、この六面六体地蔵はそれぞれにお地蔵様が ...
2009年10月
西院の河原
化野念仏寺の境内には、8,000体もの石仏や石塔があって、それはこの辺りに葬られた人々の墓石であると云う。 時の流れのなかで、無縁仏と化し、あだし野の地に埋没・散乱していたものを、明治36年(1903)頃に、釈尊宝塔説法の様を形どって集められたものであ ...
あだしの念仏寺
嵯峨鳥居本に入り、緩やかな上り坂を歩くと、まもなく低い石垣と石段が見えてくる。 「あだしの念仏寺」である。 兼好法師が徒然草のなかで、 『あだし野の露消ゆるときなく、鳥部山の烟立ち去らでのみ、住果つる習ならば、如何に物の哀れもなからん。世は定め ...
嵯峨鳥居本
嵯峨鳥居本は、嵯峨野の西北、愛宕山の麓に位置し、愛宕街道沿いに八体地蔵の並ぶ三叉路から、愛宕神社一之鳥居にかけての長さ650mの通りである。 古くは化野と呼ばれ、葬送の地であったが、現在の町並みは愛宕神社の門煎町として発展をしたものである。 八体 ...
奥嵯峨へ
旅のノートに恋の文字を書いて直指庵を後にして、奥嵯峨・鳥居本を目指す。嵯峨野の原風景を眺めながら、秋の風に吹かれ、ゆっくりと歩いて約30分の道のりである。 直指庵から西に見えるのが嵯峨天皇の嵯峨山上陵で、この陵への参拝は約15分ほど山道を登る必要が ...