京都市美術館別館の前、二条通を挟み、産業と文化の融合を促進する人的交流・情報交流の場である「みやこめっせ」がある。
その前の庭にも源氏物語に関わる銅像が建っている。

01石像mid
それは源氏物語12帖「須磨」をモチーフとしたものであり、ここに刻まれた文言は、光源氏が須磨への旅立ちを決め、二条院の人々と離別をするときに紫の上と交わした言葉で、「身はかくて さすらへぬとも 君があたり 去らぬ鏡の 影は離れじ」(わが身はこのように流浪しようとも、鏡に映った影はあなたの元を離れずに残っていよう)と聞こえたまへば、「別れても 影だにとまる ものならば 鏡を見ても 慰めてまし」(お別れしても影だけでもとどまっていてくれるものならば、鏡を見て慰めることもできましょうに)と落涙して返したという、紫の上との別れの場が表されている。

02歌碑mid
十二帖「須磨」のあらすじは、
『弘徽殿女御(こきでんにょご)の謀略により官位を剥奪された光源氏は、身の安全を守るために、自ら須磨に退去することを決意する。 
京に残す、妻の紫の上や二条院の女御たちとの別れを惜しみ、その時に紫の上との場面が、「みやこめっせ」の庭にある銅像である。
須磨に移った光源氏は、侘しい暮らしの中で、京にいる女御たちと便りを交わすことで心を慰めていた。
須磨には、光源氏の母・桐壺更衣の従兄弟である明石入道が、娘を光源氏に嫁がせようと願うのであった。
また都から、親友の頭中将が訪ねてきて、再会を喜ぶのであった。
三月の上巳、須磨の海で開運の祓いを行っていた光源氏は、突然激しい大嵐に見舞われる。その夜、光源氏は、須磨での暮らしを続けることの不気味さを感じるのであった。』

みやこめっせ(京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1)
京都駅から
▼「A1」乗り場から5系統で『岡崎公園美術館・平安神宮前』下車(所要31分)
 「岡崎公園美術館・平安神宮前」から、徒歩5分
▼「D2」乗り場から206系統で『東山二条・岡崎公園口』下車(所要27分)
 「東山二条・岡崎公園口」から、徒歩3分