北野バスターミナルから出る市バス「北8」系統に載り、「常徳寺前」で降りると、北山通に面してあるのが「常徳寺」である。
北山通に面して建つ「常徳寺」は、常盤御前が牛若の無事な出産を祈願し奉納したという、常盤地蔵が安置されている。
常徳寺の始まりは古く、その山号・知足山にみえるように、平安時代に知足院として建立されている。
平安の末期には、関白藤原忠実が保元の乱の後に、この寺に隠棲をしているが、その頃が知足院の最盛期だったようである。その後、室町時代には廃寺となったようである。
時は流れ、江戸時代の寛永5年(1628)に、日奥上人を開基に日蓮宗の寺として再興される。この時に「常徳寺」と名付けたという。
後、後藤長乗が檀那となり、日猷上人が中興をする。以降ここが後藤家の菩提寺となり、一族の菩提をとむらっている。
境内は自由だが、観光寺院ではなく常盤地蔵などは、拝観することは出来ない。
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