京都駅から東に歩いて3分、高倉通塩小路下る西入に、通称「猿寺」と呼ばれる「正行院」がある。

01猿寺mid
「猿寺」と呼ばれるようになった訳を「猿寺縁起」にみると、
『開山円誉上人が北山に居られた時、庵にやってくる猿たちに「南無阿弥陀佛」と書いた「お守」を災難除けに猿たちの首に付けてやられた。
猟師に命を狙われた猿は、そのお守のお陰で救われ、そのお守の奇縁から猟師は今までの殺を改心して、この寺で出家して命を奪ってきた動物たちの供養をして生涯を終えました。(猿寺縁起)
このことから正行院は猿寺といわれるようになりました。天文7年(1538)創建』
                        出典:【正行院・猿寺の駒札】より

02わがた地蔵mid
また、正行院の西には、交通安全にご利益があるという「輪形地蔵」がある。
駒札には、
『七条通東洞院から伏見に至る竹田街道を通る牛馬車の通行を楽にするために、車の通る下に石を敷き、その石を村人は輪形の石を呼んでいました。
ある夜の夢枕のお告げから村人が、その輪形の石の一つを掘り起こしてみると、それは立派なお地蔵さまでした。
村人は、そのお地蔵さまを輪形地蔵さまとよび、車馬の危難を救い、交通の安全をお守りくださるご利益があると敬い、おまつりしてきました。』
                          出典:【輪形地蔵の駒札】より

猿寺(正行院)
京都市下京区東洞院通塩小路下る
京都駅から、
東に歩き高倉通塩小路下る西入、徒歩5分