京阪電車の七条駅から、七条通を東に4分ほど歩くと、大和大路通となるのだが、その少し手前に二つの老舗がある。
「うぞふすい わらじや」と「京菓匠 七條甘春堂」である。

01わらじや(1)mid
「うぞふすい」と書かれた看板が掛かる「わらじや」は、400年も続く老舗である。
開業当時は、お茶屋で三十三間堂や方広寺の大仏参拝などの後先に、ここで草鞋(わらじ)を脱いで休んだと言われ、屋号の「わらじや」もこれに因んだというのだが、はっきりととはしない。

02わらじや(2)mid
「うぞふすい」を注文すると、抹茶と落雁が出、吸い物の後に「う鍋」が、土鍋に鰻の白焼き、焼ネギ、焼き麩が入り、あっさりとした味付けとなっている。
これを食べ終わると「うぞふすい」が出る。
割き鰻、ごぼうの笹がき、人参、椎茸、ご飯を卵でとじて、お餅まで入っているという結構なボリュームである。
「うぞふすい」のコースのみの料理で、一人6,000円という値段である。
とても自分などには敷居が高く、6,000円もあれば、どんな高い吟醸酒が飲めるのだろうかと思ってしまうので、なかなか食べに入ることも出来ない。

03甘春堂mid
「わらじや」の東隣りにあるのが、これまた150年になろうとする、京菓子の甘春堂さんである。
幕末のもうすぐ明治という激動の慶応元年(1865)に初代藤屋清七の創業になる、京菓子の老舗であり、現在で6代を数える。
本店は、東山区川端通正面大橋角にあり、この店は甘春堂から分家をし、七條甘春堂として、京和菓子の伝統を受け継いでいる。
七條甘春堂の名物といえば、夏のお菓子として知られる「天の川」で、6月1日から8月13日ごろまでの販売となるのだが、販売の終わりは旧暦の七夕の日となっている。
「天の川」は夜空をイメージした琥珀羹に、銀色の星が散りばめられているという、七夕の世界を描いた和菓子で、琥珀羹(こはくかん:溶かした寒天に甘味を加え固めたもの)の下に味甚羹(みじんかん:もち米を蒸して挽いて炒った味甚粉を固めたもの)、さらにその下には小倉羹(おぐらあん:練羊羹)が3層になったお菓子。
また菓子作り体験を通じて、京菓子の魅力を感じてもらおうという催しをおこなっている。