京都には多くの食べ物屋さんがある。
そのなかで「信太」と注文すると、「はい」と言って注文を通してくれる店がある。
その店は、うどん屋さんで、四角い油揚げが2枚載った「きつねうどん」が出てくるのである。

01清明神社mid
「信太」とは安倍晴明に関係があり、清明の父、安倍保名が和泉(現在の大阪府南部)の信太明神に参拝をした時に、美しい女性と出会い妻として、清明が生まれた。
しかしこの女性は狐の化身であり、ある時、正体が知れ「恋しくば 尋ね来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」と言い残し、信太の森に帰ってゆくのである。
母は二度と清明の元に帰ることは無かったが、秘符を授け水晶玉を渡したという。
以後、清明は秘符の力により、当代随一の陰陽師となり、その名を天下に知らしめたという。
この故事から「信太(しのだ)」といえば「狐(きつね)」を思うところから、うどん屋で「信太」を注文すれば「きつねうどん」がでるようになったのだという。
しかしながら昨今は、「信太」と注文する人はなく、「信太」と注文を受けても「きつねうどん」だと理解する店員さんもいなく、「信太」といううどんはめにゅーには載っていないのである。