嵐電は、「四条大宮」を出ると次は「西院」である。
「にしいん」「さいいん」と読めそうなのだが、嵐電では「さい」と読む。
相対式の2面2線の地上駅のホームであり、この駅では、阪急の「西院」と接続する。
かってこの間に「壬生(みぶ)」という駅が存在したのだが、乗降客が少なくなり廃駅となってしまった。
嵐電の駅名解説によれば、
『平安京の頃、駅から西へ200mの所に佐比大路(現在の佐井通り)があり、この佐比大路と四条大路(現在の四条通り)の交差点を北へ100m行ったところに淳和(じゅんな)天皇の離宮「淳和院」があった。この離宮が皇居の西の方角に当たることから、別名西院(さいいん)と呼ばれ、付近一帯の地名になった。やがてそれが佐比大路に当たることから「さい」とも呼ばれるようになった。
また、平安京初期、この辺りは風葬の地と定められ、当時、ここに川が流れており、広い河原となり、人々は西院(さい)の河原と呼んでいた。それが、地蔵和讃(じぞうわさん)の賽の河原として、信仰を集めた。』
出典:【嵐電観光マップ 西院のHP】より
嵐電「西院」は「さい」と読むのだが、嵐電の「西院」から西に150mほど歩くと、阪急電車の「西院」の駅がある。
阪急電車のこの駅は「さいいん」と読む。
何故、同じ場所にある駅名の読みが違うのかは分からないのだが、阪急の駅は「さいいん」と読めても嵐電の駅は「さい」とは読めないのである。
阪急電車の「西院」は、西大路四条交差点の南西角にあり、ホームは四条通の地下にあり、河原町から地下を走ってきた電車は、西院から西京極へと向う間に地上に出て、大阪の梅田へと向うのである。
コメント