京の特に市街中心部の郵便番号は複雑である。
今でこそパソコンで簡単に郵便番号を調べることが出来るのだが、昔は郵便番号簿という冊子があり、そこから該当する住所の郵便番号を調べることになるのだが・・・
その冊子が京都市ではなんと20ページに及び、該当の郵便番号を探すのに一苦労であった。
ちなみに大阪市や神戸市は、僅か2ページ半ほどで、あの東京23区でさえ僅か4ページほどの冊子なのである。
郵便番号は、昭和43年(1968)に、郵便配達の合理化を目的に導入され、当初は3から5桁だったのだが、平成10年(1998)に、さらなる合理化を求め、7桁となったのだが・・・
何故、京都市の郵便番号が複雑になったのかと言うと・・・
郵便番号は町名ごとに番号が割り当てわれれいるのだが、京都市は一も二もなく、町名の数が多すぎるのである。
例えば京都市下京区だけを見ても、478もの町名ある。
これに一つ一つ郵便番号を付けるのだから、その複雑さは言わずもがなである。
ちなみに、東京の23区は37の町名しかないことを見ても、京都市の町名がいかに多いといことが、分かるであろう。
京都市に町が多いのはもう一つ、日本の都市の多くは、昭和37年(1962)に施行された「住居表示」を採用し、細分化されていた町を再編成し、町の数を飛躍的に減らしているのだが、京の町は町名にも歴史の重みがあり、その名が消えることを惜しみ「住居表示」を採用することなく、平安時代から続いてきた町名を残したのである。
しかし京都には強い味方があり、それは前回で紹介した、住所に通り名と行く方向を表記することで、所定の住所に郵便物を届けることが出来るのである。
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